日本哲学プラクティス学会とは

日本哲学プラクティス学会(Japanese Society for Philosophical Practice、略称JSPP)は、
約150名の賛同人を得て、2018年8月の第1回大会で正式に発足しました。

学会設立趣旨

哲学プラクティスとは、おもに対話という方法をもちいながら、哲学的なテーマについて共同で探究する実践的な活動をさします。市民が重要なテーマについて互いに議論し、哲学的な思索を深め合い、連携を強めていく知的営為は、古代より世界の各所において見出されてきた活動です。知の専門化と社会の分断が進んだ現代では、市民がひとりの人間として、自然や人生や社会の根本問題について他者と語り合い理解し合うことがますます求められています。近年、日本でも、主に「哲学カフェ」という形をとった市民的活動や、教育現場での「哲学対話」実践として、哲学プラクティスは大いに普及しつつあります。

哲学プラクティスは、市民が自由に語り思索する自発的な活動です。この活動をさらに発展させ、より活発で意義深いものにするためには、対話と思考に関する多分野からの専門的な研究によって支援する必要があります。そこで、社会において深く対話する力と根本的に思考する力を伸長させ、それにより議論する文化を構築し、民主主義と市民参加の活性化に貢献することを目的として、「日本哲学プラクティス学会」を設立することにいたしました。哲学や倫理学、宗教学だけでなく、教育学、心理学、社会学等の幅広い分野からの人々が集い、現在および将来の哲学プラクティスのあり方を根本的に議論できる場となることを目指します。

「日本哲学プラクティス学会」規約

第一条
本会は「日本哲学プラクティス学会」(Japanese Society for Philosophical Practice(JSPP))と称する。
第二条
本会は、哲学プラクティスに関わる学術研究の発展を目指す。
第三条
本会はこの目的を達成するために次の事業を行なう。
  1. 二年に一回の大会と総会の開催
  2. 国内・国外の会員ならびに関連組織との連絡
  3. 会誌の編集作成
  4. その他必要な事業
第四条
本会は本会の趣旨に賛同する会員をもって構成する。会員となるための条件については別途定める。
第五条
本会は次の役員を置く。
実行委員:事務局、大会開催委員、編集委員
事務局は、会員及び関連組織との連絡、名簿管理などを行う。
大会開催委員は、大会及び総会の開催と運営を行う。
編集委員は、会誌の編集作成を行う。
実行委員全体で一五〜二〇名程度とし、それぞれ代表(長)を置く。
会計(二名)
第六条
本会は二年に一回総会を開き、本会の重要事項について審議する。議案の決議は、出席者の3分の2以上の賛成でこれを決する。委員は総会において選出する。
第七条
役員の任期は二年とし、重任をさまたげない。
第八条
実行委員は実行委員会を構成し、総会の決定にしたがって会の運営にあたる。
第九条
本会はその運営のため、大会参加費4,000円を参加者から集める。ただし、参加費についての減免措置を行うことは妨げない。大会参加費の減免措置については、実行委員会が決定する。
第十条
本会はその運営のため、大会不参加の会員から、学会運営費として大会参加費に準じた金額を集めることができる。
第十一条
本規約は実行委員会の発議により変更することができる。ただし、総会の承認を要する。

(二〇一八年四月三〇日制定)
(二〇二三年九月三日に第六・九・十条を改定)

日本哲学プラクティス学会事務局の所在地
〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1−1
明治大学文学部心理社会学科哲学専攻
日本哲学プラクティス学会 事務局代表 池田喬

組織

会員と大会

  • 本学会では、哲学プラクティス国際学会(International Conference for Philosophical Practice: ICPP)に準じて年会費の徴収は行わず、それに代えて、年次大会当日に「参加費」を徴収し、本学会運営の費用(大会運営費、会誌発行費、ウェブ運営費、通信郵送費など)に充当する。大会は原則的に公開の形をとり、参加費を支払えば自由に聴講できる。
  • 会員は「賛同人」と呼称し、賛同人として登録されている知人一人の推薦があれば、この賛同人に連なることができる。推薦基準としては、大学院修士課程修了以上の研究歴、ないし教職者などそれに相当する教育研究歴をもつ者、とする。
  • 賛同人の名簿は、プライバシーを重視し、実行委員会で責任を持って管理する。連絡は、おもに電子メール及び、インターネットのウェブ上で行う。
  • 退会手続き:退会は、本人の申し出を原則とする。退会規定はとくにもうけない。

会員と大会

  • 本学会の目的を実現するための執行機関を「実行委員会」と称する。以下の各委員で代表(長)を一人置く。
  • 事務局:会員及び関連組織との連絡、名簿管理など。
  • 大会開催委員会:大会及び総会の開催と運営。
  • 編集委員会:会誌の編集作成、発行。

第4期委員会(2024年9月29日総会から2026年度総会まで)

• 大会開催委員:小川泰治、神戸和佳子(長)、古賀裕也、得居千照、日野慧運、松川えり、山辺恵理子

• 編集委員:阿部ふく子、稲原美苗、岩内章太郎、太田明、金澤佑、木村史人、小玉重夫、齋藤元紀、田中伸、田端健人、辻梨花、土屋陽介(長)、豊田光世、中川雅道、直江清隆、西村高宏、西山渓、馬場智一、福井駿、藤澤文、堀越耀介、村瀬智之、山田圭一

• 事務局:池田喬(代表)、坂本邦暢、後藤美乃理

• 会計:松島恒熙、渡邉文

(すべて五十音順)

日本哲学プラクティス学会事務局の所在地は、以下になります。

〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1−1
明治大学文学部心理社会学科哲学専攻
日本哲学プラクティス学会 事務局代表 池田喬
Email: philopracticejapan(@)gmail.com